壊れそうなほど胸が苦しくて
最終話 fragile
【最終話 fragile】
「まだやるのぉ~?」
「何で俺達まで手伝わされないといけないんだよ。」
「いいからいいから。
お前達だってお母さんには日々お世話になってるだろ?
たまにはこうしてマッサージしてあげるのが親孝行ってもんだ。」
「お小遣いが欲しいだけのくせに。」
「1時間マッサージってどんなんだよ。」
「しょうがないだろ。
今月はピンチなんだから。」
「お友達とお酒ばっかり飲むからだよ。」
「今日もこの後飲みに行くんだろ?」
「今日の相手は2年ぶりぐらいに一緒に飲むんだから。
気合い入れてマッサージしないと。」
「もうお母さんも黙ってないで何とか言ってよ~。」
「・・・ダメだ寝てる。」