壊れそうなほど胸が苦しくて
「どうした?」
「昨日、北条先輩達と仕事終わりに飲みに行ったんですけど・・・。
北条先輩の川島さんへのディスりが止まらないんですよ・・・。
相当酔っ払ってたってのもあったかもしれないけど、
何だか俺いたたまれなくなっちゃって。」
「北条はサクラの事何て言ってた?」
「“いつまであの障がい者をうちに置いとくつもりなんだ”とか、
“あの子からLINEが来る度にいちいち仕事をストップさせられる”とか、
“虎さんや山村も、
川島さんに構ってるから前よりも仕事のレスポンスが遅くなってるんだ”とか・・。
その場にいたみんなも何かすごい北条先輩の言うことに便乗しちゃって。
正直昨日は酒が不味かったっす。」
俺が思っていたより、
事態は深刻かもしれない・・。
・・・・田中課長だけに任せるんじゃなくて、
北条には同期として俺からもきちんと話をしないといけないな・・。
「分かった。
教えてくれてありがと加藤ちゃん。」
煙草を吸い終えると、
加藤と一緒に職場へと向かった。