壊れそうなほど胸が苦しくて



加藤の話に出てきた北条は俺と同期の女性で、

仕事をテキパキこなす頼もしい仲間なんだけど、いかんせん効率重視で協調性に事欠ける。


サクラに対して色々思うのもそういう性格だからなんだろう。








“キーン コーン カーン コーン”


始業のチャイムが鳴ってみんなが仕事に取りかかる中、

北条と話をしようと思ったら、驚いたことに向こうから俺とナガセの所にやってきた。



「虎、山村君ちょっといい。」


「おう。」 「はい。」




< 32 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop