壊れそうなほど胸が苦しくて
加藤の話に出てきた北条は俺と同期の女性で、
仕事をテキパキこなす頼もしい仲間なんだけど、いかんせん効率重視で協調性に事欠ける。
サクラに対して色々思うのもそういう性格だからなんだろう。
“キーン コーン カーン コーン”
始業のチャイムが鳴ってみんなが仕事に取りかかる中、
北条と話をしようと思ったら、驚いたことに向こうから俺とナガセの所にやってきた。
「虎、山村君ちょっといい。」
「おう。」 「はい。」