壊れそうなほど胸が苦しくて
<焦ると数字の書き間違いが起こるかもしれないから、ナガセは心配してるんだよ。>
素直に言わないナガセの代わりに俺から一言付け加える。
<そうなんですか?ナガセもたまには私の事心配してくれるんだ(^。^)>
『・・・・・・。』
今度はスマホを打ってから、
少しおどけた顔をしてナガセを見た。
「うるせぇ。分かったら大人しくやれ。」
ナガセは体をくるりと翻し、
サクラの席から自分の席へと戻る。
『ありがとう。』
その背中に向かって、サクラが動かした口の動きを見て思わず頬が緩んだ。
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