壊れそうなほど胸が苦しくて
「どんな奴だった?」
ナガセは眠たそうに目をこする。
<私の障がいにもすごく理解を示してくれて、
一緒にランチ食べてる間も、ずっとアプリのトークを使って会話してくれたよ!(^^)!
絵画を見るのが好きみたいで、
今度一緒に美術館行く約束したんだ!>
<へ~。絵画か。
サクラも一緒になって楽しめる趣味だね。>
<はい!すっごい楽しみ☆
虎さんもう安心してくださいね(^^)>
<了解です。俺の負けです。>
時代は変わったな・・。
今時はこうやって男女が出会ってカップルが成立していくのか。
うちの娘がサクラと同じ歳になった頃にはどうなってるんだろうなぁ・・・。
そんな事を思いながら、
始業のチャイムと共に仕事を開始する。