壊れそうなほど胸が苦しくて



彼の名前は山村大我 26歳。


入社してからずっと俺が教育係をやってきたいわば“教え子”のような後輩だった。

彼が入社してうちの課にやって来た時の第一印象は“でっけぇ!”


身長180㎝はあろうかという、スーツがよく似合うナイスガイ。


何よりその背丈もワイルドな顔立ちも、
TOKIOの長瀬君に似ていたので、
俺の中であだ名は即“ナガセ”となった。



「山村君のあだ名はナガセです。」
という事に周りからは、
“ややこしい!”と不評だったけど、

俺はいまだに彼の事を“ナガセ”と呼んでいる。



ナガセは仕事にもすぐに慣れ、

今ではうちの誰よりも仕事ができる程成長して、周りを助ける立場にもなった。



ワイルドな外見とは裏腹に、
中身は結構クールな男だけど、

とにかく外見も内面も男前な自慢の後輩だ。


ちなみに本人は、
“長瀬の方がカッコいいから恥ずかしい”
と言ってこのあだ名を気に入っていない・・。




< 7 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop