壊れそうなほど胸が苦しくて
・・・あれ?
既読がついてメッセージが止まった。
まぁいいか。
サクラも着眼点は良いな。
やっぱりあの子は努力家だ。
分からないことは積極的に聞いてきて、
俺やナガセが教えたこれまでの経緯や、石神工業の人間との対話をよく理解している。
“ブーブー”
煙草を間もなく吸い終わろうとした時、
またスマホのバイブが鳴った。
<虎さんすぐ戻ってきてください>
送信者はサクラではなく、ナガセだった。
・・・・・なんだ?
火を消して急いで会議室へと戻る。