【BL】貴方を好きになっていいですか?
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「はじめまして。…今日から弟となります、直貴です。…これからどうぞ宜しくお願い致します」



僕、九条彰が二十歳の春、僕に腹違いの兄弟が出来た。


弟の名前は、麻萓直貴。
近くの高校に通っている学生だ。


僕は高校卒業後、直ぐに親の友人が経営しているフラワーショップに勤めたため、もう立派な社会人だ。



「お兄さん、俺の荷物、どこに運んだら良いですか?」



直貴が引っ越しトラックから下ろされて玄関に置いてある段ボール箱を両手で重そうに持ちながら聞いてきた。



「…そうだな。まだきちんと部屋が決まってないから…、俺の部屋に運んでおけば良いよ」


「えっ、良いんですか!?…有り難うございます」


「…いいよ別に…。そんな事より、運ぶの手伝おうか?」



僕が手を伸ばすと、直貴は申し訳なさそうに頷き、


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