【BL】貴方を好きになっていいですか?
✿ 2
直貴と同居をし始めてから半年と少しが経った。
僕と直貴はすっかり馴れ合い、端から見れば「仲の良い兄弟」に見えるくらいになった。
「直貴、買いすぎじゃないか?」
「いぇ、これくらいが丁度良いんスよ。…てか彰さん、少食すぎますよ。もっと食べないと…」
「…余計なお世話だ」
僕と直貴は、今日の夕食の買い出しをしている最中だった。
いつの間にか直貴は、僕の事を「お兄さん」から「彰さん」と呼ぶようになっていた。
随分前に、「彰さん」と呼んで良いか、という許可を求めてきたが、僕にはそれ程深刻な問題は無かったため、OKを出したからだ。