【BL】貴方を好きになっていいですか?
✿ 4
空は少し雲架かっていた。
日の光は差し込みにくくなっており、全体的に暗かった。
「急に呼び出して悪いな」
場所は屋上。
お父さんは手すりに凭れながら僕に話しかける。
「…別に良いけど。何かあったの?」
僕はお父さんの後ろ姿をじっと観察する。
「あぁ。ちょっと聞きたい事があってな」
お父さんはそう言うと、此方を振り返った。
緊迫した空気が流れる。
お父さんが口を開いた。
「…お前、直貴の事故の事、何か知らないか?」
「…………っ!」
…知っている。
と、いうより僕のせいで直貴は…
僕が黙っていると、