【BL】貴方を好きになっていいですか?
正午を少し過ぎた頃。
僕は直貴のベッド脇に居た。
「雨、降ってきましたね」
「あぁ」
窓の外はどしゃ降りだった。
「…傘、持ってます?」
不安げに見つめてくる直貴に、僕はカーテンを閉めながら、
「いや。まさか降るとは思わなかったから…。…まぁ、夜には止むだろ」
携帯の気象予報アプリを開いた。
直貴は僕が触っていた携帯を取り上げ、
「携帯ばっかり見てないで、もっと俺の事も見て下さいよ!」
叫んだ。
「……えと」
突然の発言に僕が戸惑っていると、
「雨なんかに負けませんから!」
「………え?」
意味が判らない言葉を発する直貴。