【BL】貴方を好きになっていいですか?
「雨なんかに彰さんの心を盗られたくないんです!」
「おまっ…、雨に嫉妬してるのか?」
「ダメですか?」
「いや、別にダメって訳じゃないけど……」
嬉しい。
「…気持ち悪いですよね」
「え、あ…いや……」
どういう言葉を掛けるのが正解なのだろう?
僕が視線を反らすと、
「良いんです。気持ち悪がられても。…俺が彰さんの事を本気で愛してるという事さえ判れば…」
直貴は呟いた。
「……っ」
僕がスーツの袖で顔を隠すと、直貴は優しい笑みを浮かべながら、
「何赤くなっちゃってるんですか。…可愛い」
見上げてきた。
「可愛いとか言うな。…僕だって男なんだよ」