【BL】貴方を好きになっていいですか?



「おかえりなさい。遅かったわね」


「あぁ…、ちょっと色々あって」



靴を脱ぎ、リビングへ向かう。



「あ、そういえばさっき社長から電話が入ったわよ」


「…?何か言ってた?」



僕がスーツを脱ぎながらお母さんの方を振り返ると、



「明日、残業してくれないかって言ってたわよ。…何かやらかしちゃったの?」



ニヤニヤしながら此方を見てくる。



「…身に覚えは無いけどな」



僕は一つため息をついて、部屋のある階段の方へと向かう。



「あ、ご飯用意してあるから」


「…有り難う。また後で食べるよ」



僕はそう言い残し、階段を上がって行った。



< 44 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop