【BL】貴方を好きになっていいですか?

❀ 2




『もしもし、彰さん?大丈夫ですか?長い間連絡が取れなかったから心配したんですよ?』


「…ごめん、ちょっと色々あって」


『忙しいみたいですね』


「うん、でもこれからもっと忙しくなると思う…」



ベッドに寝転がりながら僕はため息をついた。



『…何かあったんですか?』



直貴の声は心から僕の事を心配しているんだと感じさせてくれる。



「…本社に移動になったんだ」


『本社!?本社って…高棚カンパニーですか!?』



直貴の声が明るくなった。



「…うん」



対称に僕の声は暗い。



『おめでとうございます!高棚カンパニーなんて、日本の何処に行っても通じるような大手じゃないですか!』



弾んだ声。


< 53 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop