【BL】貴方を好きになっていいですか?
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『もしもし、彰さん?大丈夫ですか?長い間連絡が取れなかったから心配したんですよ?』
「…ごめん、ちょっと色々あって」
『忙しいみたいですね』
「うん、でもこれからもっと忙しくなると思う…」
ベッドに寝転がりながら僕はため息をついた。
『…何かあったんですか?』
直貴の声は心から僕の事を心配しているんだと感じさせてくれる。
「…本社に移動になったんだ」
『本社!?本社って…高棚カンパニーですか!?』
直貴の声が明るくなった。
「…うん」
対称に僕の声は暗い。
『おめでとうございます!高棚カンパニーなんて、日本の何処に行っても通じるような大手じゃないですか!』
弾んだ声。