【BL】貴方を好きになっていいですか?
僕の部屋と直貴の部屋は同じだ。
元々は僕が使っていた部屋なのだが、直貴と同居する事になって、あまり部屋数の無いこの家の中で、唯一少し空間が広い部屋が僕の部屋だったため、直貴もずっと、僕の部屋で過ごす事になった。
「…直貴、シャワー空いたよ」
僕が風呂から出てきて、部屋に戻ったら何時も交わす会話。
…なのだが――
「…直貴?」
直貴からの返事が無く、心配に思った僕は、僕と直貴の部屋を区切る仕切り(カーテン)を開けた。
「………??」
そこには直貴の姿は無かった。
……コンビニにでも出掛けたのかな?
そう思い、僕の部屋(空間)のカーテンを開けると…
「………直貴!?」
「…っ、彰さんっ」
そこには僕のベッドの上で、寝転んでいる直貴の姿があった。