初恋なみだ
初めて知った、恋の味。
檻の中
目を覚ますと、真っ白な天井。
腕には、点滴が刺さっている。
だるい体を無理やり持ち上げて、ベットの横にあるカッターナイフを取る。
刃先を手首に当てて少し力を入れると、真っ赤な鮮血が流れてくる。
その光景を見たら、欲が満たされる。
―――自分でも、流石にやばいとは思っている。
でも、切った時の快感があたしを癒す。
あたしは周りにばれないように、そっと血を拭き取る。