幸せ
プロローグ
ピコン
スマホが鳴って、ロック画面が光る。
久しぶりに早く仕事から帰って、1人で晩酌を楽しんでいた時だ。
お気に入りの発泡酒を飲んで、たまたま面白くてつい深夜番組を見てしまって夜更かししていた時。
スマホに何気なく目を向けて、そこに表示されている名前を見て、もう一度画面を見直した。
あーめっちゃ綺麗な二度見。
いつもなら心の何処かにいる冷静な僕が、少し馬鹿にしたように笑うところだけれど、その時はそんな余裕も無かった。
そうして思い知る。
どうやら僕はまだ君のことを忘れられないらしい。
携帯を手に取る。
でも、すぐ既読をつけるのもな…と思い直して、携帯を置いた。
そして、飲みかけの発泡酒に口をつけ、さっきまで見ていた深夜番組に目を戻した。
さっき見ていたときから、少し話題が変わっているようだ。
また同じように、深夜に見るのにはちょうどいいしょうもないけど面白い内容をやっている。
が、さっきより明らかに頭に内容が入らなくなった。
頭が別のことを考えようとしている。
思い出の引き出しが暴れている。
僕は必死にその引き出しを押さえていた。
なぜならば、一度その引き出しが開いてしまったら、しばらくは閉じられそうにないからだ。
しばらく考える。
トークを開くか、開かないか。
でもとうとう根負けして、送られてきて8分程であっさり開いてしまった。
スマホが鳴って、ロック画面が光る。
久しぶりに早く仕事から帰って、1人で晩酌を楽しんでいた時だ。
お気に入りの発泡酒を飲んで、たまたま面白くてつい深夜番組を見てしまって夜更かししていた時。
スマホに何気なく目を向けて、そこに表示されている名前を見て、もう一度画面を見直した。
あーめっちゃ綺麗な二度見。
いつもなら心の何処かにいる冷静な僕が、少し馬鹿にしたように笑うところだけれど、その時はそんな余裕も無かった。
そうして思い知る。
どうやら僕はまだ君のことを忘れられないらしい。
携帯を手に取る。
でも、すぐ既読をつけるのもな…と思い直して、携帯を置いた。
そして、飲みかけの発泡酒に口をつけ、さっきまで見ていた深夜番組に目を戻した。
さっき見ていたときから、少し話題が変わっているようだ。
また同じように、深夜に見るのにはちょうどいいしょうもないけど面白い内容をやっている。
が、さっきより明らかに頭に内容が入らなくなった。
頭が別のことを考えようとしている。
思い出の引き出しが暴れている。
僕は必死にその引き出しを押さえていた。
なぜならば、一度その引き出しが開いてしまったら、しばらくは閉じられそうにないからだ。
しばらく考える。
トークを開くか、開かないか。
でもとうとう根負けして、送られてきて8分程であっさり開いてしまった。
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