向日葵◇ひまわり
どんだけ早起きして作ってくれたんだろう。


そう考えただけで、愛おしくて抱き締めずにはいられなかった。


「洸?…苦しいよ…。」

胸の中から聞こえるひまわりの声

煩いくらいに脈打つ心臓の音を聞かれているのも構わず

「ゴメン…
でも、あんまり嬉しくて
感激して…
有り難う…

あ、でもあんま無理すんなよ。」


嬉しいけど、無理させたくなくて出てしまった言葉。


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