向日葵◇ひまわり

発覚

―終業式―



やっぱりなかなか寝付けなかった洸は、ギリギリで教室に滑り込んだ。


自分の席に座って一息つき、直ぐひまわりの席を見た。

こっちを向いていて
目が合うと微笑んで
唇を『おはよう』と動かしたのが分かった。


洸は照れ臭そうに、小さく右手を挙げた。


心なしかひまわりの顔色が、良くない感じがした。


学校の終業式は
各教室でのテレビ放送なので楽だ。


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