向日葵◇ひまわり
言葉なくひまわりを見つめる洸に

「ビックリさせてごめんね。」

ひまわりは力なく微笑んだ。

そして先生に視線を向けると

「洸と二人で話をしたい。」

先生は黙って頷き
病室から出て行った。



ひまわりは少し体を起こし、ベッドのすぐ側の椅子に腰を下ろした洸に、話し始めた。

「病気のこと
タケ兄から聞いた?」

洸は黙って頷いた。

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