向日葵◇ひまわり
「私ね、この病気のこと聞いたとき、
これは神様が与えた罰なんだって、
お前は苦しんで死ぬんだって、そう言われた気がしたの。

ずっと、いつ死んでもいいんだって思ってきたから、これで死んだら、
少しは私の罪が消えるかな、なんて…

だから、治療なんてどうでも良かったし
死ぬのなんか怖くなかった。

でも……。」


そう言うと
洸の手を取り握り締めた。


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