向日葵◇ひまわり
一緒に話を聞いていたタクが

「アイツは本当スゲェよ

親戚の事も、ひまわりの父親の事も、
手段選ばずで、時には自分の親父の力借りて、
必要なら土下座までして…

あんな必死な、
あんな強い目をした
アイツ
初めて見た…。」

誇らしげに話していた時
病室のドアが開いて、洸が入って来た。

「ワリィ、遅くなった。」

そう言うと、後ろを見て

「どうぞ、中に入って下さい。」

促されて、中年の男の人が、おずおずと入って来た。


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