向日葵◇ひまわり
ひまわりは、洸のしてくれたことも、想いも十分分かっていた。

「…でも、
お父さんが私を拒絶したの…
私、どうしたらいいか…。」

握っていたひまわりの手が微かに震えているのを感じた。


俯いたひまわりの顔を覗き込むように洸は

「ん、確かにそうだよな…。
でも、ひまわりのお父さんが、あの後どう生きてきたのか知ったら、きっと一歩前に踏み出せると思う。

本人から聞くのが一番いいんだろうけど、お互い急には無理だろうから…。」

そう言ってひまわりの父親から聞いたという話しをし始めた。


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