向日葵◇ひまわり
残された洸とひまわりは
二人が出て行くのを、少々呆気に取られて見送っていたが、

直ぐに目を見合わせて吹き出した。

「俺、あんな穏雅先生見たの初めて。」

ひまわりも笑いながら、ウンウンと頷いていた。


「…でも、穏雅先生には本当に感謝だな。」

「うん、私はタケ兄がいなかったら、生きていなかっただろうし、こうして洸とも出会えてなかった…。」

二人は窓から青く澄んだ空を見上げながら
話していた。


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