向日葵◇ひまわり

未来へ

洸とひまわりは、クラスは別々になったが、
選択科目が同じなので、よく顔を合わせていた。


朝は相変わらず、向日葵の花壇の世話をしに来ていて

「暑い…、早く夏休みになんねぇかな~。」

壁に寄り掛かり、制服のシャツをバタバタさせながら言った。

「そうだ、夏休みってどこか出掛けるか予定ある?」

水を撒きながら、ひまわりが聞いてきた。

「別にないよ、どっか行きたいとこあんの?」

「ん…、一緒に行って欲しい所があるんだ。
いい?」

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