向日葵◇ひまわり
洸は、といえば…

まだ部屋のベッドの上で

つまんねーから
もう一眠りすっかな~

両腕を頭の後ろで組みながら
目を閉じたその時、ノックもせず
突然タクが入ってきて、
一向に起きようとしない洸を見下ろし

「こんなことだろうと思った」

苦笑いを浮かべながら言った。

他の人だったらキレるところだが、タクだけは別だ。

天空路 拓斗(タクト)

同じ年の従兄弟で幼馴染、
唯一洸を理解している親友。

そのタクに説得され、
嫌々ながら何とか入学式を終えた。




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