君は幸せでしたか。
「綺麗だなぁ」

女は静かにつぶやいた

透き通る声で。

俺はこいつのことが気になった

無意識に声をかけていたのが

その証拠だ

「おい」

すると女が振り返った

そして、俺を見て固まっている

いつまでたっても無視するから

もう一度声をかけてみた

「おいっつってんだろ」
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