君は幸せでしたか。
「俺の名前、覚えとけよ。笑心。」

名前を少し強調して言うと、

とても驚いた顔をした。

「なんで…呼び捨て…」

思ってたことをいってしまって

慌てて口を抑える笑心。

おもしろいから

「呼び捨てじゃダメなのか?」

と聞いてみた。

すると、

「だって、初対面…ですよね?」

「気に入ったから呼び捨てにした」



俺はどうやら笑心を気に入ってしまったらしい。



いや、もしかしたら、この時から俺は

笑心に恋をしていたのかもしれない。

でも、この気持ちに気付くのは、

もう少し後のお話。





「じゃあな」と言ってその場を去った。

「高校生活楽しめそうだ」

ボソッと呟いた

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