オレ、キューピッド
少し話してみると意外と話しやすくてだんだん平常心で話せるようになってきた。
ご飯を食べるにはまだ早いので少し雑貨屋さんを覗いたりウロウロしていた。
男の子ってこういうお店あんまり好きじゃないのかなって思ったけど、戸塚くんはとても楽しそうだった。
よ、良かった。
『わあ、これ可愛いー!』
『あ、ほんとだ、可愛い!』
『あ、これも可愛いー!買っちゃおうかな…』
『え!』
『あ、ちょうどスリッパ買い換えようと思ってたんですよ』
『こ、これでいいの…ですか?』
『これがいい!』
意外にも戸塚くんの方がノリノリで雑貨屋さんを楽しんでいた。
しかも可愛らしい猫のスリッパを嬉しそうに手にしている。
色は白、黒、ピンク、青とあるのにピンクをチョイスしレジへと向かっていた。
ピンクが好きなのかな?
ショッピングを楽しんだあと、食事できるお店を探していた。
『わあ!これ美味しそー!』
『あ、ほんとですね!ここにします?』
『え!いいの?』
『もちろん』
戸塚くんが食いついていたのでメルヘンなマカロンカラーの外観のお店に入ることにした。
店内は女性客で賑わっている。
『ここ来てみたかったんですよ!』
『へー、有名なんですか?』
『さっきメニューみて思い出したんですけどクラスの女子たちが話してたお店なんです』
『なんて話してたんです?』
『可愛くて美味しいって!』
『へー!』
『お待たせしました、スペシャルフレンチトーストお二つですね』
『わあ!』
『おお!』
目の前にネコの形をイメージしたようなトーストにカラフルな宝石のようなフルーツが盛り付けられていた。
絞られたホイップクリームにも小さなハート形のマジパンのようなものが散らされてる。
『ほんとに可愛い!』
『でしょー!』
『なんか食べるの勿体ないですね』
『ねー!』
『でも食べちゃう!』
『あはは、僕も!』
甘さ控えめのフレンチトーストが周りのフルーツやホイップと一緒に食べやすく、本当に美味しかった。
外側はサクサクなのだが中はトーストであったのが嘘のように柔らかく口の中でとろける。
フルーツはみずみずしく宝石のように輝いており、ほどよい甘さで食感もしっかりしていた。
あっという間に食べ終わってしまったが話に花が咲きなんだかんだ外はもう真っ暗になっていた。
意外な一面をたくさん見てしまったが戸塚くんはとても話しやすく普通に楽しい時間を過ごすことが出来た。
『薫さん?』
『へ?』
二人で話ながら駅に向かっていると後ろから声をかけられた。
『あ、堀越さん!こんばんは』
『こんばんは~!薫さんと…』
『あ、こないだ学校で会った戸塚くんだよ!』
『堀越さん、こないだぶりです』
『あ…ど、どうも……』
堀越さんは一歩後ずさり戸塚くんから距離を取った。
これは早く話を切り上げてあげた方がいいのかもしれない。
『あ、じゃあま……』
『薫さん、どうして戸塚さんと?』
『え?』
思惑に反して堀越さんが話を切り上げさせてはくれなかった。
『あ、僕たち瑠璃垣さんに誘われたんだけどドタキャンされちゃって』
『あ…そう…ですか…』
『そうだ!今度!詳しいことは今度説明するから!』
『今度?』
『うん!今度!今日はもう遅いしみんなここで解散しよ!』
『ふーん』
『そうですね』
『薫さん、今度約束だからね~』
『うん!よし!解散!』
半ば強引に解散することに成功した。
ご飯を食べるにはまだ早いので少し雑貨屋さんを覗いたりウロウロしていた。
男の子ってこういうお店あんまり好きじゃないのかなって思ったけど、戸塚くんはとても楽しそうだった。
よ、良かった。
『わあ、これ可愛いー!』
『あ、ほんとだ、可愛い!』
『あ、これも可愛いー!買っちゃおうかな…』
『え!』
『あ、ちょうどスリッパ買い換えようと思ってたんですよ』
『こ、これでいいの…ですか?』
『これがいい!』
意外にも戸塚くんの方がノリノリで雑貨屋さんを楽しんでいた。
しかも可愛らしい猫のスリッパを嬉しそうに手にしている。
色は白、黒、ピンク、青とあるのにピンクをチョイスしレジへと向かっていた。
ピンクが好きなのかな?
ショッピングを楽しんだあと、食事できるお店を探していた。
『わあ!これ美味しそー!』
『あ、ほんとですね!ここにします?』
『え!いいの?』
『もちろん』
戸塚くんが食いついていたのでメルヘンなマカロンカラーの外観のお店に入ることにした。
店内は女性客で賑わっている。
『ここ来てみたかったんですよ!』
『へー、有名なんですか?』
『さっきメニューみて思い出したんですけどクラスの女子たちが話してたお店なんです』
『なんて話してたんです?』
『可愛くて美味しいって!』
『へー!』
『お待たせしました、スペシャルフレンチトーストお二つですね』
『わあ!』
『おお!』
目の前にネコの形をイメージしたようなトーストにカラフルな宝石のようなフルーツが盛り付けられていた。
絞られたホイップクリームにも小さなハート形のマジパンのようなものが散らされてる。
『ほんとに可愛い!』
『でしょー!』
『なんか食べるの勿体ないですね』
『ねー!』
『でも食べちゃう!』
『あはは、僕も!』
甘さ控えめのフレンチトーストが周りのフルーツやホイップと一緒に食べやすく、本当に美味しかった。
外側はサクサクなのだが中はトーストであったのが嘘のように柔らかく口の中でとろける。
フルーツはみずみずしく宝石のように輝いており、ほどよい甘さで食感もしっかりしていた。
あっという間に食べ終わってしまったが話に花が咲きなんだかんだ外はもう真っ暗になっていた。
意外な一面をたくさん見てしまったが戸塚くんはとても話しやすく普通に楽しい時間を過ごすことが出来た。
『薫さん?』
『へ?』
二人で話ながら駅に向かっていると後ろから声をかけられた。
『あ、堀越さん!こんばんは』
『こんばんは~!薫さんと…』
『あ、こないだ学校で会った戸塚くんだよ!』
『堀越さん、こないだぶりです』
『あ…ど、どうも……』
堀越さんは一歩後ずさり戸塚くんから距離を取った。
これは早く話を切り上げてあげた方がいいのかもしれない。
『あ、じゃあま……』
『薫さん、どうして戸塚さんと?』
『え?』
思惑に反して堀越さんが話を切り上げさせてはくれなかった。
『あ、僕たち瑠璃垣さんに誘われたんだけどドタキャンされちゃって』
『あ…そう…ですか…』
『そうだ!今度!詳しいことは今度説明するから!』
『今度?』
『うん!今度!今日はもう遅いしみんなここで解散しよ!』
『ふーん』
『そうですね』
『薫さん、今度約束だからね~』
『うん!よし!解散!』
半ば強引に解散することに成功した。