オレ、キューピッド
おしまい
瑠璃垣どこ行ったんだよ。
あの日を堺に瑠璃垣の姿を見ることは無かった。
母親に瑠璃垣のことを聞いてもまるで意味がわからないという顔をされてしまった。
他にも瑠璃垣と接してきた伊藤さん、大輔、橋本さん、西野、堀越さん、蛇沢さん、戸塚くん、千葉さん、龍泉寺先輩、沼口先輩、誰一人として瑠璃垣のことを覚えている人はいなかった。
そうだ!
もう一度瑠璃垣神社に行ってみよう!
小銭入れに5円玉がたくさん入っているのを確認して家を飛び出した。
公園に着くと迷わず神社を目指して歩き出す。
あれ?
おかしい。
前に神社があったはずの場所は木々で覆われていた。
木々や雑草をかき分け進んでみたがそのまま反対側に出ただけだった。
場所を勘違いしているのかと周辺を探したがそれらしいものはどこにもなかった。
探し疲れてトボトボと家に向かっていると『ゆうちゃん』とオレを呼ぶ声が聞こえてきた。
『瑠璃垣!』
笑顔で顔を上げると、うちの隣のベランダでおばあちゃんが手を振っていた。
あの日を堺に瑠璃垣の姿を見ることは無かった。
母親に瑠璃垣のことを聞いてもまるで意味がわからないという顔をされてしまった。
他にも瑠璃垣と接してきた伊藤さん、大輔、橋本さん、西野、堀越さん、蛇沢さん、戸塚くん、千葉さん、龍泉寺先輩、沼口先輩、誰一人として瑠璃垣のことを覚えている人はいなかった。
そうだ!
もう一度瑠璃垣神社に行ってみよう!
小銭入れに5円玉がたくさん入っているのを確認して家を飛び出した。
公園に着くと迷わず神社を目指して歩き出す。
あれ?
おかしい。
前に神社があったはずの場所は木々で覆われていた。
木々や雑草をかき分け進んでみたがそのまま反対側に出ただけだった。
場所を勘違いしているのかと周辺を探したがそれらしいものはどこにもなかった。
探し疲れてトボトボと家に向かっていると『ゆうちゃん』とオレを呼ぶ声が聞こえてきた。
『瑠璃垣!』
笑顔で顔を上げると、うちの隣のベランダでおばあちゃんが手を振っていた。