獣な次期国王はウブな新妻を溺愛する
第十章 永劫不変の愛を君に
◇
気がつけばアメリは、真っ暗な空間に一人佇んでいた。
傷口は癒え、体中の傷みも消えている。
「……ここは、どこ?」
必至に辺りを見回したが、どこまでも果てのない闇が続いているだけだった。
怖くなったアメリは、闇雲に歩き出す。
「カイル様……」
真っ暗な空間は、いつまでも消える気配がなかった。
延々と続く闇の中を歩き続けていると、光がどういうものだったかすら忘れてしまいそうだ。
不安で孤独で、アメリは自分の存在そのものすら闇なのではないかと心配になる。
気がつけばアメリは、真っ暗な空間に一人佇んでいた。
傷口は癒え、体中の傷みも消えている。
「……ここは、どこ?」
必至に辺りを見回したが、どこまでも果てのない闇が続いているだけだった。
怖くなったアメリは、闇雲に歩き出す。
「カイル様……」
真っ暗な空間は、いつまでも消える気配がなかった。
延々と続く闇の中を歩き続けていると、光がどういうものだったかすら忘れてしまいそうだ。
不安で孤独で、アメリは自分の存在そのものすら闇なのではないかと心配になる。