獣な次期国王はウブな新妻を溺愛する


君の世界を、色で染めよう。





珊瑚色、若草色、空色、菫色。


薔薇色、若菜色、萌黄色、群青色。






君が私の世界を色づけてくれたように、今度は私が君の世界を変えてみせる。


色はやがて無数の愛の言葉となって、君のもとに届くだろう。






瑠璃色、葵色、真珠色、秋桜色。


雪色、虹色、浅葱色、金糸雀色。





時が過ぎ、この身が果て、時代が移ろっても。


この国に溢れた数多の色は、永遠に君への愛を囁くだろう。


この胸に溢れてやまない君への想いは光となり、永久に人々を魅了する。






だから、アメリ。


どうか、もう一度だけ。


もう一度だけ、私に微笑みかけてくれないか――......








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