獣な次期国王はウブな新妻を溺愛する
まるで存在を忘れたかのように、カイルはそれ以降アメリを見ようとはしなかった。
けれどもアメリは、この城に来た時には別次元のような遠いところにいたカイルが、今は確かに同じ世界にいるのを感じた。
そして、見えない糸で繋がっている。
細く頼りなく、すぐにでも切れそうなほどにもろい糸かもしれない。
それでもアメリは、その薄い繋がりを決して離すまいと心に誓ったのだった。
けれどもアメリは、この城に来た時には別次元のような遠いところにいたカイルが、今は確かに同じ世界にいるのを感じた。
そして、見えない糸で繋がっている。
細く頼りなく、すぐにでも切れそうなほどにもろい糸かもしれない。
それでもアメリは、その薄い繋がりを決して離すまいと心に誓ったのだった。