~白の恋~

(寝たいけど、寝れないだろうな・・・。信用してるし、何もしないって分かってるけど、男の人と2人の部屋で寝るなんて私には無理だろうな・・・。)

そう思いながらソファーに横になる。
もちろん背中は背もたれに付くようにして。

カタカタカタ・・・・・・・・・

一定のリズミカルな音が聞こえる。
華はチラッと目を竜也に向ける。
いつもの笑顔じゃない、真剣な顔。

(いつもの笑顔も良いけど、真面目な顔もやっぱりカッコイイな。やっぱりモテるだけあるよね。)

本庁の中でも龍と竜也はかなりのイケメンで、交通課や受付、いろんな所で龍と竜也を狙っている人がいる。というのは知っていた。

(ふふっ。あの澪ちゃんの初恋が龍くんだもんね。
本人は気付いてないみたいだけど・・・。
・・・私もいつかまた、彼氏とか出来るのかな・・・。
・・・恋はしても彼氏はできないだろうな・・・。)

竜也を見つめてそんな事を思いながら、華は瞼を閉じた。



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