~白の恋~

「終わったー。竜也くん、ほとんどやってくれてたな・・・。
龍くん来てから帰ろう。」

華は自販機でミルクティーを買ってきて、自分の席に着く。
竜也は背を向けて寝ていた。

(ふふっ。足、凄いはみ出してる。)

華はミルクティーを飲みながら竜也を眺める。

(きっと、竜也くんの彼女は幸せなんだろうなー。
居るのかも分かんないけど・・・。
優しいし、仕事もできるし、普通に強いし、イケメンだし、笑ったら可愛いし。
・・・私のこと分かっちゃってるから一緒に帰ってくれるし・・・竜也くんと居ると楽しいし・・・。)

居るか居ないかも分からない竜也の彼女を想像し、結局は自分も竜也のことが気になっているんだと気付く。

(・・・でも。私みたいに面倒な女、ダメだよね。)

華は絆創膏を触り、ため息を付く。
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