~白の恋~

引きつった顔をする華をよそに、龍はは華に話し掛ける。

「華。ちょっと机に伏せて目閉じててくんない?」

(・・・まさかの私も共犯パターン!!)
「え・・・っと・・・。」

「な?」

(こ・・・怖い!何この笑顔!悪魔だよ!)

心の中でそう叫びつつ、華は言われた通りにする。
自分の席に伏せて目を瞑った。

ジャラジャラ・・・。

龍は横を向いて目を閉じた華の口の周りに何かをバラ撒く

(あぁ。竜也くんごめんね。私もとうとうこっち側に来ちゃったよ・・・。)

いつも竜也に酷いツッコミをしたり、イタズラしている龍と澪の顔が思い浮かぶ。
しかし、言われた通りする素直な華。



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