~白の恋~
周りの少しのざわめきと、海の波の音だけが聞こえる。
「・・・華。俺の彼女にならない?」
「・・・・・・え?」
「俺さ。華のこと好きなんだ。前から気になってたけど、華の過去を聞いて、守ってやりたいって思った。
でも華の過去を聞いたからって訳じゃない。
華と居るとすっげー楽しいんだ。
だから、これからも俺の1番近くにいて欲しい。」
「・・・・・・。」
自然に涙が溢れてくる。
「華?」
「ご、ごめん!さっきまで、私と一緒に居てくれるのは、同情なのかなって思っちゃってて・・・。」
竜也がそっと華を抱き締める。
「んな訳ないだろ。
俺は華が好きだよ。華・・・返事は?」
「はい!」
華は涙を浮かべて、笑顔でそう言った。