~白の恋~

竜也は続ける。

「でもその外見だから言い寄ってくる奴はいっぱいいるだろうからー・・・
だから相棒もかねて澪ちゃんとなるべく一緒に居る?
澪ちゃんもかなりの美人だけど、かなり腕、たつみたいだし?」

「・・・っ。」

華はただ、びっくりした。

男の人が背後に立つのが苦手。恐怖で動けなくなる。
なんて気づかれれば、澪がいないと強引に連れていかれる場合だってある。
だから、なるべく隠していたのに。
竜也には気づかれた。


「・・・どうして分かったの?」

「ん?んー、今日会った時から、割とずっと澪ちゃん、華ちゃんの後ろに立ってるだろ?
横に並んでても1歩後ろで並んでた。でも澪ちゃんがトラさんに呼ばれて離れた時、交通課の奴に後ろにから肩に手置かれて話しかけられてただろ?
すぐに澪ちゃんが来てたし、華ちゃんも普通にしようとしてたみたいだけど、様子がおかしいなって思って。」

「・・・ふふっ。凄いね。当たってる。」

(やっぱり私、ダメだな・・・。)

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