恋と、キスと、煙草の香り。
「…来週水曜、23時」

「え?」

「その時間にここに来い。今日の礼、するから」

思わぬお誘いに私は目を丸くする。

「別に…嫌なら無理に来なくても」

「わかったわ!」

気づけば私は即答していた。
彼は私の勢いに少し驚いた表情をしながら、

「そうかよ…」

と言って、顔を逸らした。
< 18 / 107 >

この作品をシェア

pagetop