恋と、キスと、煙草の香り。
「そんな男のことなんて2度と考えられなくなるまで抱いてあげる」

颯さんは私の首筋に唇を這わせ、シャツの中に手が入れてくる。

「いやっ!やめて!」

足をばたつかせたりと抵抗するが、やめようとはしない。

「いくら暴れたってやめないよ。僕がどれだけ環を愛しているか、今から知ってもらうんだから。こんなところだと何だし、ベッドいこうか」

そう言って颯さんは私を軽々と抱き上げ、ベッドに放り投げる。
結んでいたネクタイをほどき、私の両手を上にあげ、ベッドの柵に縛りつける。

「はやて…さん…」

私が涙を目にためて颯さんを見上げる。
そうすると彼は、月の光に照らされて妖しく笑う。


「環、愛してるよ」


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