恋と、キスと、煙草の香り。
『はい』

6日ぶりの新の声。
私の心臓がとくんと跳ねる。

「新…っ!」

久しぶりの新の声にほっとして、思わず涙が出そうになる。

『…もしかして、環か?』

私の電話番号じゃないのに、ちゃんと声でわかってくれた!
それが何より嬉しかった。

『いまどこだ?』

そう問いかける新の声を遮り、私は叫ぶ。

「お願い新、助けて…」

私は涙を流しながら必死に助けを求める。

「…いま、マンションの部屋に監禁されてるの!6日前からずっと…!」

私は必死に叫ぶ。

『マンションの場所は?わかるか?』

「××町のレイク…」

マンション名を伝えようとしたときだった。
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