恋と、キスと、煙草の香り。


3日後の22時頃。

俺は”有野環”の自宅近くのコンビニに来ていた。
今日は初めて接触する予定の日だった。

夕方頃にあの客…小松原から連絡が来て、飲み会に参加するようで、”有野環”が帰るのは22時を過ぎるかもしれないと連絡が来た。
俺は了解と告げ、通話を切る。

『お前ら、要領はわかってるな?』

連れてきていた4人のボーイ仲間にそう問いかける。

『大丈夫っす!』

仲間の一人がそう返事をした。
4人は俺が夜の世界で働きはじめてからつるみ始めた仲間だった。
今回協力してもらうために、小松原からもらった金から2万ずつ渡して協力してもらった。

『頼んだぞ』

そう言って俺は煙草をふかしながら、女が通りかかるのを待った。
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