恋と、キスと、煙草の香り。
背徳とくちづけ

環と約束して1週間の間、俺は遠足前の小学生のようにその日が待ち遠しかった。

どこへ行こうか?
夜中だし、行けるところは絞られる。
女が喜ぶところってどこだろうか。

そうだ、夜景だったら喜ぶだろうか。
違うところの方がいいか?

そんなことをずっと考えながら、その日はすぐにやって来た。

23時まであと数分。
遅刻だ。
俺はバイクを飛ばして、環の待つコンビニへ向かう。

もう待っているだろうか。
そもそも環はちゃんと来てくれるだろうか。

少し不安に思いながらも、コンビニが近づいてきたとき、一人立ちつくす女が見えた。
環だった。

ちゃんと待っていてくれた。
俺はそれだけで十分だった。
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