恋と、キスと、煙草の香り。
振り向いた彼女の唇に、俺はキスをした。
騙すとかじゃなくて、どうしても触れたいという思いが溢れて止められなかった。

『え…』

キスをした後見た彼女は驚いた顔をしていた。
俺はそんな彼女の右手をにぎって言う。

『帰ろう』

そう言ったあと、俺は彼女の顔を1度も見れなかった。
あのコンビニで彼女をおろし、
”またな”と言って俺はその場を去った。

そして家に着いて、少し落ち着いてから気づく。

俺は、彼女に惹かれはじめてると。
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