恋と、キスと、煙草の香り。
歪んだ愛と束縛
環とお互いの思いを確かめあった次の日の朝。
仕事が終わって自宅で寝ていた俺は、大きな電話の音に起こされた。
眠い目をこすり、携帯の画面を見ると”小松原”と表示されていた。

『はい』

『小松原だが』

なんの話か察しはついていた。
環に別れを告げられた件だろう。

『ああ、小松原さん。どうされましたか』

俺はわざととぼけてそう答える。

『君には悪いんだけれど…』

『?…はい』

小松原の口から思わぬことを告げられた。






『やはり環と別れないことにしたんだ』



………は?

『…え?どういうこと…ですか』

俺は動揺する。
昨日、俺と別れたあと何かあったのか?
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