【完】たばこ
「茜すご~い!!私も茜みたいになりたいなあ~。」


「茜みたいのならデート誘うのとか楽勝そう。」


「まあね。」


放課後のカフェ。
一緒につるんでいる友達とドリンク片手に駄弁る。
友達って言える間柄かは分からないけど。
女子の学校生活での処世術として。
一緒に行動を共にしている人たち。


だって私がトイレに行っている間。
私の悪口を言っている事、知ってるから。


「茜ってさ上から目線だよね。」


「分かるぅ!うちらのこと見下してるっていうかあ?」


「絶対彼氏出来ないタイプだよね、あれ。」


「私他の人とは違うから的なアピールとかちょーウザいんですけどお!」


「茜が可愛くなかったら絶対つるんでないわ、私。」


「合コンの時からちょー都合いいよねえ、茜って。」


「それね~。」


ほら、こういう人だって知ってるから。
だからこそ安心して付き合える。
だって何かあった時何の躊躇もなく切り捨てられるでしょ?


高校の時だけの付き合いだって分かってるから。
何事もあっさり淡白に。
自分より下の人間のいうことなんて聞く価値なし。



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