プワソンダヴリル〜甘い嘘は愛する君だけに〜
「お疲れさまでしたー!」
仕事終えて着替えを済ませ、今日のスタッフドリンクを手にまだお客さんで賑わう店内へと足を進める。
1日1つ無料で選べるスタッフドリンク。これが仕事終わりの少し…いや、かなりの楽しみである。
んーやっぱり美味しい!
飲んだきっかけは自分と同じ名前だったから…なんて理由。
だけどそれ以来見事にはまって大好きになったのが、今日もセレクトしたカフェモカだ。
そういえばあの人もモカが好きなのかなって気付いたときも嬉しかったな…
彼の顔を思い出して頬が緩みそうになったとき、後ろから声を掛けられて出口に向かっていた足を止める。
振り返るとそこには知らない男の人が立っていて、手にはうちの商品が握られていた。
「ここの店員さんだよね?俺、前から君のこと可愛いなって思ってて…」
「え…」
「バイト終わったんだよね?今から遊ばない?」
にやにやとしたその眼差しはあまり気持ちのいいものではなくて、問い詰められて言い淀む私の腕を男が掴んだ。
「いいじゃん、ね。ちょっとだけ」
「や、離してくださ…」
掴まれた腕を振りほどこうとぐっと後ろに1歩下がったとき…肩が何かにぶつかった。
仕事終えて着替えを済ませ、今日のスタッフドリンクを手にまだお客さんで賑わう店内へと足を進める。
1日1つ無料で選べるスタッフドリンク。これが仕事終わりの少し…いや、かなりの楽しみである。
んーやっぱり美味しい!
飲んだきっかけは自分と同じ名前だったから…なんて理由。
だけどそれ以来見事にはまって大好きになったのが、今日もセレクトしたカフェモカだ。
そういえばあの人もモカが好きなのかなって気付いたときも嬉しかったな…
彼の顔を思い出して頬が緩みそうになったとき、後ろから声を掛けられて出口に向かっていた足を止める。
振り返るとそこには知らない男の人が立っていて、手にはうちの商品が握られていた。
「ここの店員さんだよね?俺、前から君のこと可愛いなって思ってて…」
「え…」
「バイト終わったんだよね?今から遊ばない?」
にやにやとしたその眼差しはあまり気持ちのいいものではなくて、問い詰められて言い淀む私の腕を男が掴んだ。
「いいじゃん、ね。ちょっとだけ」
「や、離してくださ…」
掴まれた腕を振りほどこうとぐっと後ろに1歩下がったとき…肩が何かにぶつかった。