プワソンダヴリル〜甘い嘘は愛する君だけに〜
Side Eisuke
「詠介さん」
ドアの向こうから控えめに聞こえた俺の名前を呼ぶ声に、手に持っていた書類から目を離してデスクに置いた。
返事をするとゆっくりと開かれたドアから、ひょこっと萌花が顔を出す。
「お疲れ様です。コーヒーか紅茶入れますけど…どっちがいいですか?」
どうやら仕事部屋にこもっていた俺を心配して様子を見に来てくれたようだ。
萌花と一緒に住み始めてから約1ヶ月。
朝起きたとき、夜眠るとき、仕事から帰ってきたとき…当たり前のように彼女が隣にいる日々が本当に幸せで。
今もこうして自分のことを気遣ってくれる、そんな彼女が愛しくてたまらない。
「おいで」
邪魔をしてはいけないと思っているのか、萌花は部屋の中には入ってこずにドアの前に立ち尽くしている。
そんな彼女の名前を呼びながら手招きをすると、「お邪魔します…」と律儀に小さく呟きながらこちらへとやってきた。
彼女は今でも度々こんな風に初々しい反応をする。
気遣いのできる素敵なところでもあると思うけれど…理由がないと素直に甘えられない甘え下手なところがあるとも言えると思う。
「萌花」
目の前までやってきた彼女に手を伸ばし、ふわっと膝の上に抱えると…萌花が「ひゃあっ」と驚いたように声を出す。
いちいち可愛い彼女の反応に俺の悪戯心がくすぐられていく。
ドアの向こうから控えめに聞こえた俺の名前を呼ぶ声に、手に持っていた書類から目を離してデスクに置いた。
返事をするとゆっくりと開かれたドアから、ひょこっと萌花が顔を出す。
「お疲れ様です。コーヒーか紅茶入れますけど…どっちがいいですか?」
どうやら仕事部屋にこもっていた俺を心配して様子を見に来てくれたようだ。
萌花と一緒に住み始めてから約1ヶ月。
朝起きたとき、夜眠るとき、仕事から帰ってきたとき…当たり前のように彼女が隣にいる日々が本当に幸せで。
今もこうして自分のことを気遣ってくれる、そんな彼女が愛しくてたまらない。
「おいで」
邪魔をしてはいけないと思っているのか、萌花は部屋の中には入ってこずにドアの前に立ち尽くしている。
そんな彼女の名前を呼びながら手招きをすると、「お邪魔します…」と律儀に小さく呟きながらこちらへとやってきた。
彼女は今でも度々こんな風に初々しい反応をする。
気遣いのできる素敵なところでもあると思うけれど…理由がないと素直に甘えられない甘え下手なところがあるとも言えると思う。
「萌花」
目の前までやってきた彼女に手を伸ばし、ふわっと膝の上に抱えると…萌花が「ひゃあっ」と驚いたように声を出す。
いちいち可愛い彼女の反応に俺の悪戯心がくすぐられていく。