Dolphin Princess
私は駐輪場に向かった。

「オィッ、今日も行くんだろ、途中まで一緒に帰ろうぜ」

こいつも、幼なじみの健太。いかにもがき大将みたいな名前だよね実際そうなんだけど。笑。
まぁ、未だに私の方が強いし!

「いいよ。競争ね。負けた方がジュース奢りだ♪」

私は自転車をこぎはじめた。

「おい、卑怯だぞ!待てッ…」


――――――
―――――

ハァハァハッ…………
「うひゃぁー、づがれだぁー」
私は砂浜の上に横たわった。

「いつも、はえーんだよ琉華は……」

「カルピスねぇ♪」

チッ、健太は舌打ちして自販に向かった。
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