Dolphin Princess
「もうすぐだよ。
今日いるといいな!」

「久しぶりだから、もう覚えてないよね…………」



少したつとエンジンが止まった。


「健太、いいところってここ?」

「あぁ、ちょっと見てろ」

そう健太が言ったとき、琉華が甲板の先から海に落ちた…………

「琉華ッ!」

「康太、落ち着けって大丈夫だから。
昔から琉華はああやって海に入るの。」

そっかぁ、と安心した時、琉華が浮き上がってきて、何かに向かって泳ぎだした。

「……何あれ?」

「琉華の友達。
っても、もう五年前の事だから代替わりしてると思うけどな」
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